法規の攻略法
筆者は平成29年10月に電験三種に合格しました。
今回は電験三種試験4科目のうち、法規について筆者の攻略法を公開します。
受験を検討される方のご参考になれば幸いです。
電験三種試験は法学部出身者が有利?
電験三種と言えば、難関の電気資格として知られています。
一般的には理系出身の方や電気の専門教育を受けた方が有利と思われます。
その為か、筆者がネットで見る限り、電験三種の試験4科目のうち法規が一番難易度が高いという意見が最近多いようです。
法学部出身の筆者は全く逆です。
法規が一番簡単のため、法規にかける勉強時間を出来るだけ削るようにしました。
浮いた時間を機械・理論・電力の勉強時間に振り向けるようにしました。
とは言っても大学の学部で電気事業法を習った訳ではありません。
法律の勉強方法がそのまま使えることがメリットです。
行政法や労働法の知識が役立つ場面もありました。
もし、法規科目だけを残して電験三種を取得出来ないことを想定するなら、法学部出身者有利と言って良いと筆者は考えます。
テキストの選定および勉強方法
法律は知らない条文が出題されたらお手上げです。
なので、最も詳細に記述されているとされる「完全マスター電験三種受験テキスト 法規」を使用しました。
筆者はテキストを一読しましたが、最も詳しい「完マス」でも電技(電気設備技術基準)は記述が不足していると判断しました。
そこで、第二種電気工事士を取得した時のテキストにおまけで付いていた電技の抜粋を暗記しておきました。
電験三種では法規科目でも計算問題が出題されます。
筆者は知識問題での得点を狙い、計算問題は理論科目や電力科目での知識を使う事とし、余り対策しませんでした。
過去問は1年分を解くだけに止め、試験に臨みました。
テキスト一読+過去問1年ですから、これ以上削り様が無い最低限の準備だったと思います。
事前に取得した資格
これらの資格の法規は電験三種の法規と重複していたり似ていたりします。
これらの資格は取って置いて有効だと思いました。
加えて認定電気工事従事者取得の講習を受けました。
認定電気工事従事者は、高圧受電の建物の低圧部分の電気工事が出来る資格です。
電気柵にかかる電技の解説もありましたが、講師の方の内心の怒りが見て取れたことを強く覚えています。
電験の法規は、安全確保が根底にあると筆者は理解しました。
動力電源使用の現場を見る
筆者は学生の頃、電気工事のアルバイトで中小工場に入ったことがあります。
そこで床に転がっていたのが、今考えるとキャブタイヤケーブルでした。
粉塵の多い工場だったと記憶しています。
筆者はこの時の経験から法規のテキストを読むとき、ケーブルの種類や防爆・耐火に注意を向けておきました。
筆者の受験結果
運良くキャブタイヤケーブルも出題され、得点できました。
その他の科目の攻略法は以下の通りです。
4科目の全体戦略は→こちら
機械の攻略法は→こちら
電力の攻略法は→こちら
理論の攻略法は→こちら
※法規の攻略法のまとめ
・電気の安全確保が根底にあることを常に念頭に置きポイントを絞ること。
・テキストは完マスのほか電技の抜粋を読むこと。
・計算問題は余り深入りしないこと。
・過去問は1年以上対策すること。
・動力使用の現場を見ること。
・電気工事のアルバイトをすること。
・文系で法学部出身者は有利。