筆者の経歴と攻略目的
資格マニアだからと言った方が分かりやすいかもしれません。
ですから、仕事とは無関係に出来るだけ早く試験に合格することが目的でした。
なので、合格ラインを超える知識があれば良く、電気に対する深い理解は度外視していました。
しかし、大抵の受験者は試験合格が目的のはずです。
筆者は文系出身で、電気の専門教育を受けたことがなく、仕事で電気の経験もありませんし、年齢も50歳代です。
このような筆者でも3年で合格出来たのですから、理系出身の方、電気の専門教育を受けたことがある方、仕事が電験に関わる方、年齢が40歳代以下の方ならば、筆者と同じ程度の準備をされれば、筆者より早く合格することができると思います。
筆者の電験三種攻略法を公開します。
まず、今回は電験三種4科目の全体戦略編です。
理論・電力・機械・法規の各科目の個別攻略法は後日掲示する予定です。
電験三種の受験を検討される方のご参考になれば幸いです。
初年度に何科目受験すべきか
電験三種は科目合格制度があり、科目合格の有効期間は翌年と翌々年の試験までです。
つまり3回の受験で4科目を取得すれば合格することができます。
電験三種は難易度が並ではない為、初年度に科目を絞って対策する方もいるようです。
筆者は以下の理由から必ず4科目全部の準備をすることを勧めます。
当然4科目を合格するつもりで試験に臨むべきだと思います。
①苦手科目の対策期間を長く取るため
初年度に不合格となる科目があれば、それは苦手科目の可能性が高いです。
初年度4科目を受験し、取りこぼし科目を翌年さらに勉強すると、苦手科目ほど対策時間が長くなり、合理的です。
②4科目は相互に関連している
電験の場合、法規でも計算問題が出題される位4科目は相互に関連しています。
全科目の知識があった方が得点力が向上します。
実際の試験でも電力の分野とも思われる問題が機械で出題されました。
出題者も科目間の関連性を重要視している証左だと思います。
③4科目受ければ幸運も4倍になる
電験三種の難易度を突破する為には、運も味方にしなければなりません。
自分が勉強した分野がたまたま出題されるとか、その年の難易度が易化した場合、必ず合格したいものです。
この幸運は、ある程度勉強し受験しないと掴むことはできません。
筆者も初年度に余り勉強しなかった電力に運良く55点で科目合格しました。
4科目受験で幸運が4倍になると筆者は考えます。
④人間最初は楽をしてはダメだ
初年度に4科目を受験することは大きな負担ですが、一部合格すれば2年目以降楽ができますので初年度は負荷をかけました。
初年度で全部合格するのが最も楽ですが、筆者の場合そうは行きませんでした。
初年度受験して不合格となった科目の本試験問題は、過去問1回目を解いた事になります。
受験料も変わらないので全科目受験するようにしました。
事前知識を積み重ねる
電験三種の難易度を少しでも崩すには、事前の知識習得が効果的だと思います。
筆者は電験三種の取得に期限がなかったことから、受験前に電気と法規の知識を積み重ねました。
筆者は資格マニアですので、事前準備は別資格でしておきました。
資格業者を使うか否か
資格スクールや通信講座、資格学校の講習が花盛りです。
筆者は一切使用せず電験三種に合格しました。
これらの業者はコストがかかり過ぎます。
筆者は金銭を失うとモチベーションも失うと考えています。
電験三種合格に必要なのはモチベーションを維持する事です。
これらのコストを無視できる資産家やスポンサーがいる方を除き、業者に費用支出することは勧めません。
テキストと過去問は
ネットでも最も詳しいと言われている通称「完マス」です。
テキストに載っていない事を試験で解答できるはずがありません。
特に知識問題で差が出ます。
だから最も詳しい本にすべきです。
特に法規はこのレベルでないと話にならないと思います。
某無料動画で20分かけて説明されている事が、完マスでは2行で書かれていることもあります。
筆者には理解出来ない部分も多かったですが、諦めずに読めば結果に違いが出ると思います。
筆者レベルでは、頑張っても合否線上をさまよう事になります。
本番で分水嶺を越え合格を勝ち取る為には、諦めない心を常に持ち続けることがポイントです。
実は、最初に「これだけ」というテキストを買ってしまったのですが、装丁やイラストが稚拙に過ぎ気に入らず、購入3日後に資源ゴミに出しました。
モチベーションを下げる本は処分することが必要です。
過去問集は、同じオーム社の12年分の「電話帳」にしました。
勉強方法と試験結果、過去問実施年数
テキスト4冊を一読して過去問を解きました。
筆者は、初年度過去問が十分できなかったのですが、2科目合格しました。
3年間の試験結果は以下の通りです。
平成27年 理論50点 電力55点 機械50点 法規67点
平成28年 理論70点 電力免除 機械25点 法規免除
平成29年 理論免除 電力免除 機械55点 法規免除
筆者合格までの過去問実施年数は以下の通りです。
複数年かかった科目は合計しています。
理論 3.5年分
電力 1.8年分
機械 15.5年分
法規 1年分
こうしてみると、機械を除きほとんど過去問を解かずに合格した結果となりました。
筆者は決して電験三種をナメていたわけではありません。
範囲が広くてテキストを読むので精一杯だったからです。
過去問を1~2年しかせずに本試験を迎えたら、諦めがちになるところですが、筆者は平常心を保った為、初年度2科目を合格することが出来ました。
個別科目の対策の詳細は、後日に譲ります。
※全体的攻略法のまとめ
・文系、電気教育なし、実務経験なし、50代で合格できる。
・特に工担、二電工、認定電気工事従事者の知識は有用。
・初年度は4科目受験すること。
・モチベーションを下げるので、資格業者に金銭を支出しないこと。
・テキストは完マス以外になし。
・テキストを読むことを優先すること。
・過去問は量をこなすより、理解できるようじっくり解くこと。
・例え過去問を1年分しか解く時間が無かったとしても諦めないこと。
・一瞬たりとも気を抜かないこと。
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