手ぬるい資格マニアの存在理由

ストレート合格実績70%の筆者が、資格を解説します。

電験三種試験攻略法(機械科目)

ご批判にお答えします。
筆者は先日ネットの大型掲示板を見ていましたら、筆者の拙ブログに対するものと思われる書き込みがあったので、まずご紹介したいと思います。
 
内容は、「電験三種に合格した途端、ウキウキでブログ始める奴ってどうなの?  何年もかけてギリギリ合格なのに、自信満々で勉強方法語り出したりもして そんなに嬉しかったのか?」と言うものです。
筆者は3年かけてギリギリ合格でしたので、拙ブログを指しているとすれば、内容までかなり読んで頂いたようで光栄です。
筆者ブログの目的は、資格試験の攻略法をお伝えしたい為ですので、資格受験はブログ記事の準備の為にしている面があります。
その為、合格直後に記事をアップしました。
筆者のような方は少ないでしょうから、違和感を感じられたのかも知れません。
「自信満々」のくだりは、何年もかけて準備した内容だとご理解ください。
「そんなに嬉しかったの」の部分は、電験三種に合格したら大抵の人は嬉しいと筆者は思うのですが。
 
以下には性懲りも無く攻略法を続けて掲示します。
ご興味ある方は、どうぞご覧ください。
 
機械科目の攻略法
筆者は平成29年10月に電験三種に合格しました。
今回は電験三種試験4科目のうち、機械について筆者の攻略法を公開します。
受験を検討される方のご参考になれば幸いです。
 
 
 
機械の難易度
筆者の感覚での難易度は、機械>理論>電力>法規の順番で、電験三種4科目の中では機械が一番難しいと思います。
その為、機械合格まで3年かかりました。
それまで筆者の資格取得は、ほぼ全て一回合格を誇っていたのですが、電験三種で脆くも崩れ去りました。
筆者の受験結果は次の通りです。
平成27年  50点 
平成28年  25点
平成29年  55点  合格
初年度は合格まであと1問でしたが、2年目は理論に準備の比重を置き過ぎ、メタメタとなりました。
 
今年の試験は、機械1科目残しの受験となりました。
全精力を機械につぎ込んだのですが、初年度より5点しか向上しませんでした。
理解していた問題は得点できましたが、あやふやな問題は全て落としました。
その結果がギリギリ合格の55点です。
自分の実力しか得点に繋がらない怖い試験だと感じました。
テキストおよび過去問
全体戦略編で述べたようにオーム社の完全マスター電験三種受験テキスト(通称:完マス)と同じくオーム社の12年分の問題集を購入しました。
理論科目と電力科目をある程度マスターした上で、機械のテキストを読み始めましたが、最初は書いてある事がほとんど理解できませんでした。
そこで東京電気教育技術センターの塚崎先生の無料動画を見ました。
見るだけだと問題を解けるレベルに至らないので、2回転目からノートをとって模式図と等価回路を中心に書きました。
見るだけではなく、手を動かすと理解できるようになって来ました。
その後テキストを2回読み、過去問に着手しました。
結局筆者の得点力は上がらず、3回目となった今年の試験直前の過去問正答率は60%しかありませんでした。
 
電動機三種類を攻略する
機械科目のメインは、電動機三種類(直流機・誘導機・同期機)だと思います。
電動機は電車やエレベーターに付随していますが、筆者が分解して構造を見るチャンスはありません。
2年目の受験をした時に、このままでは受かる気がしませんでした。
電動機のうち特に同期機と誘導機の区別が判らず、問題を見ても混同していたからです。
そこで対策を講じました。
それは「作って見る」事です。
コーヒー缶と界磁に見立てた手巻きコイルにより、誘導機と同期機の原理実験機を作って見ました。
作って回転させて見たら違いが体得出来、以後迷う事がなくなりました。
 
誘導機↓
 
同期機↓
 
 
構造上は僅かな違いだったのですね。
電動機はもう一種類直流機がありますが、今まで何度も模型用モーターを分解して来ましたので筆者にはイメージしやすく、比較的理解が進みました。
 
情報処理問題対策
本番の試験では、B問題がA問題より難解です。
しかし、B問題最後の問18は選択問題で、情報処理とそれ以外が例年出題されます。
今年はA問題でも1題出題されました。
この対策に有効なのは、IPA が実施する基本情報技術者の資格を取得することです。
1年目と2年目は情報処理問題を選択し得点できたのですが、皮肉にも合格年では難解過ぎて手を出せませんでした。
万全な対策とまでは言えないようです。
 
過去問反復など
筆者の場合、3年目で合格しないと科目合格2科目の有効期限が切れてしまうところでした。
そこで筆者なりに必死で過去問8年分の2回転相当を実施しました。
もっと回数を重ねたかったのですが、筆者は土日祝しか勉強時間が取れないので、これが限界でした。
 
最後は山かけ
筆者は自分の実力を合格ラインギリギリと見積もりました。
何とか合格ラインを超える為に、ヤマをかけ当てる事を狙いました。
昨今の新聞紙上では電気自動車が話題となっています。
なので、筆者は直流電動機とその制御にヤマをかけて特に対策して置きました。
本試験でこれが当たり10点得点できました。
もし外れていたら、今攻略法など書いていなかったでしょう。
運が良かったとしか言えません。
 
試験当日のレポートは別の記事にまとめましたので、よろしければご覧ください。
 
※機械攻略法のまとめ
・理解したことしか得点できないと肝に銘じること。
・機械が最も難易度が高いので十分時間をかけること。
・電動機攻略の為には、製作してみること。
基本情報技術者の資格を取得しておくこと。
・テキストは完マスを購入すること。
・塚崎先生の無料動画をノートを取りながら視聴すること。
・過去問は8年分を2回転以上実施すること。
・試験直前の過去問正答率60%は、合格ギリギリの線。
・ヤマをかけ、当てること。