前回記事の答え
診断士記述合格者の方へ、前回記事で「回答内容はご自身で考えてみてください」と書きました。
その後不親切すぎる気がしてきましたので、解答編を追加でアップします。
回答は、あくまで筆者の独善です。
肩の力を抜いてご覧ください。
事例Ⅰ
・同族で役員を占めるデメリットは何か。
→骨肉の争いが発生すると、事業がとん挫する可能性がある。
・3世代にわたってスムーズに事業承継できた要因は何だと思うか。
→家族の仲が良かったからでしょう。
・経営の根幹が揺らぎ始めたことを早期に察知するには、どうしたらよいか。
→外部環境の変化を常時把握するために、中小企業診断士と契約しておく。
・A社長がビジネスにならないメンテナンスに突っ込んでいった要因は何か(どうすれば防げたのか)
→A社長の若気の至り。事業計画を十分詰めるべきだった。
・高齢社員を円満に退職させるには、どのような方法が考えられるか。
→定年前退職で不利益にならない割増退職金などを検討する。
・規制業種とそれ以外の違いを、営業戦略の点から述べよ。
→規制業種なら、顧客の顔色だけ見ていればよかった。
・「試験乾燥」を探り当てることが出来た要因は何だと考えるか。
→あがいた結果の偶然と思われる。
事例Ⅱ
・商店街中心から離れた出店場所がメリットとなる要因はなにか。
→店舗賃料が安い。
・大手の低価格路線に低価格で対抗することの是非とその理由。
→当面、顧客を奪われると経営破綻のリスクが生じるので、是とする。
・商店街と今後も良好な関係を保つ方法は何か。
→商店街振興組合に加入する。
・顧客からデザインの要望を聞く場合、重視すべき尺度は何と考えるか。
→顧客の人生観・信仰・行事予定。
・デザイン以外でネイルの付加価値を高める方法を助言するとしたら何か。
→風水・縁起・厄除け。
事例Ⅲ
・X社系列向けの売上比率増のリスクとして営業面から考えられることは何か。
→X社以外の自動車メーカーとの取引に障壁が生じる。
・新工場の投資を検討するにあたり、留意すべき点を財務面から述べよ。
→投資回収期間の妥当性と資金調達の可能性。
・量産部品の取り込みにより、在庫増加が見込まれるが、これに対する留意点は何か。
→資金繰の対策をとること。
・プレス加工のニーズが生じた場合、検討するべきポイントは何か。
→金型投資負担の有無。モデルチェンジ時の再投資の所要額。
事例Ⅳ
・将来的に「中抜き」に対してどう対処するのが良いか、助言してください。
→川上にシフトするか、川下にシフトする。
・在庫の大幅増加は健全か否か。その理由は何か。
→不健全。売上増加額より在庫増が過大。かつ経常利益が減少している。
・セグメント利益が赤字の建材事業部を維持すべきか。理由を付して述べよ。
→維持すべき。本業であるから。
・配送部門を関連会社で担当している事のメリットは何だと考えられるか。
→自前の配送体制の為、運輸業界の運転手不足の影響を受けない。
筆者は2つ以上の回答を手元に持って置く事を推奨します。
より良い2つ目の回答は、ご自身で考えてくださいますようお願いします。