記述の手順
昨年の2次試験日までに筆者が確立し、ストレート合格した解答の手順を公開したいと思います。
1次試験の翌日から2次対策を始めて過去問に取り組みながら自分なりに組み上げたものです。
今年の受験者のご参考になれば幸いです。
問題の読み方
①まず、与件の冒頭部を一瞥し、業種や売上規模を軽く把握します。
先入観の持ちすぎには注意が必要ですが、業種特性を通奏低音のように思い浮かべておきます。
②設問を順番にサラッと読み何を問われているかサラッと把握します。
設問を簡単に把握しないと与件文の読み込みに不安があるからです。
③与件文を頭から一通り読み込みます。
解答で必要なら、軽くSWOTの主要項目や当社の事業経緯を時系列で余白にメモ書きします。
単語のみメモ書きをし、時間を掛けないようにします。
④設問1を読み、一色目のラインマーカーで設問1にかかる与件のキーワードに目印を付けます。
ここで、次の設問で使用すべきキーワードを費消しないよう注意します。
設問1の解答に掛かります。
解答の書き方
万一の時間切れを想定して一問毎に記述を完結するようにしました。
キーワードから論旨を頭の中でまとめます。
骨子なるものは時間を取られるので作成しませんでした。
下書きはせず、字数制限に収まるよう書きながら表現を調整します。
基本は記入一発勝負で書き直しをしないようにしました。
骨子や下書きをしないので、解答内容のバランスは完璧にはなりませんが、多少の表現の揺らぎも味のうちです。
試験でこのような書き方が出来るように、過去問演習で訓練しておくと良いと思います。
はじめのうちは、80分に収まらなくとも時間だけは超過を許容してよいです。
但し、一発で指定文字数に収めるよう工夫してみてください。
次の問題
次の問題も同じ手順の繰り返しです。
但し、マーカーの色は異なるものに変えたほうが明確になります。
色分けは設問ごとにした方が良いと筆者は思います。
2色以上がダブっても構いません。
マーカーを打ちながら、与件の読み落としがないかもう一度確認します。
これを設問の数だけ繰り返せば、完成です。
受験者の数だけやり方はあると思います。
本番で慌てないためには、ご自分のスタイルを作り上げておくことが重要です。
過去問2回目以降のお勧め
過去問1回目の解答は、解答例とじっくり比較して吟味するべきです。
過去問2回目以降は、本番での一発記述に耐えられるよう訓練に使うと良いです。
その方法は、キーワード高速写経です。
じっくり推敲したベスト答案のキーワードのみを、高速でノートに写経します。
キーワードを写経するだけなので、超短時間で2回転目が終了します。
高速で写経すると手が速くなるし、脳の深層に記憶される気がしています。
受験者される方は一度お試しください。