手ぬるい資格マニアの存在理由

ストレート合格実績70%の筆者が、資格などを解説します。

高得点は取らせてくれない事例Ⅳ

金融機関職員抑止?

診断士2次の事例Ⅳは財務戦略問題です。

前半の計算問題は、答えが明確なので知識が確実ならば得点しやすいと言われています。

そこで、事例Ⅳで80点近くを狙い、事例Ⅰ~Ⅲで平均55点で合格する戦略を狙いがちです。

しかし、財務さえできれば合格できるなら、簿記と財務分析に長けた銀行員が次々合格してしまうことになります。

コンサルタントとしては、Ⅰ~Ⅲが主戦場で、財務は一応ないといけない知識の位置づけのはずです。

筆者の推定では、事例Ⅳで高得点は取らせてくれないと考え、昨年の試験に臨みました。

事例Ⅳシフトはせず

筆者の本業は金融関連なのですが、Ⅳシフトはせず、Ⅰ~Ⅳ均等戦略をとりました。

全知識と全ノウハウを買いましたが、結局全ノウハウを一通りやっただけでした。

事例Ⅳの全知・全ノウも買いましたが、ページを開かずじまいにしました。

本試験で一度も計算したことのないWACCが出て面喰いましたが、適当に処理しておきました。

結果は59点で少々危ういところでした。

工業系か商業系か

診断士試験の歴史をさかのぼると、以前は工業資格と商業資格に分かれていました。

現在の出題でもⅡが商業、Ⅲが工業の位置付けだと思われます。

ⅡかⅢのどちらかで70点台を目指し、Ⅳは合格点の60点と割り切るのが本来の診断士の姿だろうと思います。

今年の受験者の方でどちらかの実務経験が豊富であれば、迷わず得意分野に注力した準備をすべきだと思います。

どれも無ければ事例Ⅰ

特に得意分野が無い方は、社会経験が生かせる事例Ⅰを狙うのが良いと思います。

業種を問わずご自身の体験+過去問訓練+1次知識で60点からの上積みを狙うのが最も確実です。

試験までの残り少ない期間ですが、まず均等に過去問をこなし、自分の得意分野を見極め、そこに注力すると良いと思われます。

 

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