ダイバーシティ経営とは
最近ダイバーシティ経営がもてはやされています。
経済産業省のホームページによる定義は以下の通りです。
「多様な人材を生かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し競争優位を構築する」こと(一部筆者が要約)です。
当然、診断士1次試験で出題されれば、この選択肢が正解です。
これを目指して表面的に結果を出そうとすれば「女性やマイノリティを能力にかかわらず登用し、高賃金を保障し、仲良くやろう」と成りかねません。
無線工学での検証
無線工学でのダイバーシティにダイバーシティ・アンテナがあります。
これは複数のアンテナを用意し①一番感度が強いものを使用する②使用しないものも外部環境(電波伝搬状態)の変化に備え温存しておく。又はメインの補正に使う③環境が変わったら良いほうに切り替えるとの考え方です。
これを組織論に当てはめると、①外部環境に照らし最も良い人材を登用する②その他の人材は切り捨てず、補助に使う③外部環境が変わったら入れ替えるということになります。
経産省の定義とは乖離していますが、ダイバーシティの本質はこちらと筆者は考えます。
1次と2次とは解答が異なる
1次の解答は定義を正確に暗記すれば済みます。
2次は考え方に多様性を持っておかないと記述する手掛かりが出てきません。
もしダイバーシティを2次で解答するとしたら、必要ならば無線工学的視点で組み立てる方が良いかも知れません。
2次の解答は1つに定まらないと思います。
記述式の解答にはダイバーシティ的発想が必要です