手ぬるい資格マニアの存在理由

ストレート合格実績70%の筆者が、資格を解説します。

事業再生士を受験することはない

事業再生士補(ATP)の次

先日事業再生士補を取得しました。

同じ民間試験実施団体日本ターンアラウンド・マネジメント協会が主催する上位資格に「認定事業再生士(CTP)」があります。

しかし筆者は取得するつもりはありません。

理由は以下の通りです。

 

資格試験としての意義は少ない

受験資格は特にないのですが、下位資格事業再生士補(ATP)が受験資格を設けていることを勘案すれば違和感があります。

せめてATP取得を条件とすべきでしょう。

 

論文式試験3科目(経営・会計財務・法律)を合格する必要があります。

ATPと異なり、中小企業診断士登録者であっても科目免除は無いようです。

この結果3科目で33,000円の受験料が掛かります。

これだけの金額なら、別の資格が3〜4個取得出来ます。

高コストと言って良いと思います。

 

過去問の公表が無く、模擬問題のみ公表があります。

情報が少ないので、出題により当たり外れのブレが大きいと予想できます。

試験実施団体がセミナーを開催する場合があり、これを受けよということかも知れません。

 

合格者(3科目)が毎年10名前後の超マイナー資格です。

筆者の知る範囲ですが、再生現場で耳にしたことがないのも頷けます。

 

閉鎖的な資格認定基準

加えて試験合格では、資格に認定されず、①資格審査(3年以上の実務経験、5件以上の再生実績)②資格団体への加入(初年度費用44,000円)を条件としています。

加えて、HPに明記されていないのですが、③同資格者3名以上の推薦が要るとの情報がネット上にはあります。HPに推薦状の様式が掲載されており、有り得ると判断出来ます。

①の実務経験はその性質上疎明し辛いです。

この民間資格登録のためにリスクをおかす訳には参りません。

②例えば中小企業診断士が協会加入は任意で、経産大臣登録は無料と比較すると、とても認定申請する気にはなれません。

③に至っては充足することは不可能です。

 

以上まとめると、事業再生士を受験するつもりは無く、再生にかかる民間資格は事業再生士補で十分と思われます。