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日経が第3号被保険者礼賛に転換

日経の変節

令和5年12月9日日経新聞朝刊の「マネーのまなび」で日経は第3号被保険者に対する非難を急転換しました。

かつて国民年金の第3号被保険者は、「保険料を負担しておらず、只乗りだ」「廃止すべきだ」とまで主張していたのに、掌を返しました。

今回の日経の論旨は、厚生年金世帯では一人当たりで妥当というものです。

前回の制度改正があったのが昭和61年4月ですが、それ以来妥当であった訳で、従前の主張は嘘八百ということになります。

 

 

厚生年金は国民年金に1階を乗っ取られた

制度改正前に置いても旧厚生年金は妥当な運営をして来ていました。

厚年に加入している限り、国民年金は不要でした。

それなのに制度改正により、国民年金全員加入となり入りたくもない国年に加入したことにされました。

これにより様々な矛盾が生じたと思われます。

なので厚生年金加入者は、乗っ取られた国民年金を満額貰えて当然と言えます。

そうでなかったら、旧法に戻して全額を貰いたいです。

 

基礎年金拠出金

現在の厚生年金は、乗っ取られた1階部分の保険料相当を身代金として支払っています。

算式は、基礎年金の給付費の人数割です。

分母は国民年金の総被保険者数で、保険料一部免除者も含んでいます。

分子は第2号被保険者に加え第3号被保険者も含まれています。

私の理解では、第3号は只乗りしていないし、厚年基金被保険者は第1号の保険料免除部分を簒奪されていると判断しています。

厚生年金はどう読んでも一部免除が存在しないからです。

真に只乗りしているのは、第3号ではなく、第1号の一部免除者の一定部分となるのではないでしょうか。

 

日経急転換の理由

推測ですが、日経が論旨を急転換した事には理由があると思われます。

第3号被保険者を温存して、その代わりに報酬比例部分の年金を削減することを企図していると邪推しています。

そのようなことになれば、ますます国民年金の厚生年金への簒奪が進むことになります。

これは断固注目しないといけません。

 

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