職業訓練指導員というマイナーですが、コンサルティングの基礎となりうる資格について紹介します。
1.職業訓練指導員とは
簡単に言うと職業訓練校などの講師となる為の資格です。
但し、試験合格以外にも免状申請のできる方法がありますが、勉強になるのは受験することです。
2.試験科目
大きく分けて職種ごとの実技・基礎学科・専攻学科と共通科目の指導方法の4科目の試験があります。
例えば第一級陸上無線技術士の資格を持つ筆者の場合、実技・基礎・専攻の3科目が免除となり、指導方法のみ合格すれば、電子科の資格が与えられます。
コンサルティングに役立つのは、指導方法です。
しかし3科目の試験は実際のところ2職種の例外を除き行われていません。
なので、上記のような資格をまず取得することが必要です。
3.難易度と学習範囲
指導方法の試験は、易しいです。
労働法や心理学、運営管理、安全管理などの基礎が学べます。
これらの知識と実技・専攻学科における資格が相まって、実務に役立つ知識が身につきます。
4.テキスト
これ1冊で十分です。
分野が多岐に渡るので、その他の参考文献はキリがありません。
5.取得の意義
本来の趣旨は職業訓練生を指導する資格ですが、コンサルに相通じるものがあります。
民間企業のサラリーマンにとっても部下指導のヒントが満載です。
受験資格がある方は勉強すると面白いです。
中小企業診断士などの資格に挑戦する前に取得しておくと視野が広がると思います。