高難易度は2次
中小企業診断士試験の本当の困難さは、2次試験にあります。
筆者がストレート合格した経験から、解答の勘どころを公開したいと思います。
今後の受験者のご参考になれば幸いです。
何を書くかよりも何を聞かれているか
①まず、与件の冒頭部を一瞥し、業種や売上規模を軽く把握します。
これは設問を見る前に企業のイメージを湧きやすくするためだけに使います。
②設問を順番にサラッと読み何を問われているか短時間で把握します。
何を聞かれているかを把握することが、最重要と言って良いと思います。
言い換えれば、設問文を読んで出題意図が手に取るようにわかるレベルに達していたとしたら、余裕で合格レベルと言えます。
そこまで行かなくても、ストライクゾーンがどの範囲かわかるかが勝負です。
それを把握して、後は投球するだけです。
③与件文を頭から一通り読み込みます。
小問ごとにラインマーカーの色を変えて、要点に目印をしておきます。
同じ与件文でも、題意によりラインを引くところは異なって来るはずです。
つまり題意を把握していないと、ラインマーカーすら引けないはずです。
解答の書き方
設問1から順番に解答をまとめます。
筆者の場合設問順に解答することを原則としました。
これは解答順を考える時間を節約する為と、設問は順番に分析が進むスタイルを取っているからです。
易問と難問が混在するのが普通ですが、平準化した力配分で解答することを心がけました。
また、次の設問で使用すべきキーワードを使ってしまわないよう温存します。
一つの問いにストライクを1〜2個取れれば十分です。
むしろボール球や暴投をしない方が大切です。
万一の時間切れを想定して一問毎に記述を完結させます。
骨子を作ったり、下書きをしてから解答する方もいるようですが、しませんでした。
2次は解答時間がかなり限られています。
そのような時間があったら、キーワードをどう構成するかを考えることに充てた方がいいと思います。
字数制限に収まるよう、書きながら言葉の圧縮度を調整します。
結果的に解答欄が均質に埋まるのが理想です。
試験でこのような書き方が出来るように、過去問演習で訓練しておくと良いと思います。
はじめのうちは、80分に収まらなくとも時間だけは超過を許容してよいです。
合格する人は試験当日設問から学べる人
当然ですが、2次試験当日の問題は初見です。
知らない知識を問われることも十分あり得ます。
ここで他の受験者と差をつける為には、与件の題材企業から学ぶ積もりになれば良いです。
架空の企業とは言え、経営の素晴らしさが読めば見えてきます。
そこから学ぶ姿勢が有れば、与件文を読むだけで知識が向上するはずです。
初見だから、判らなくて当たり前という心構えで臨むと良いと思います。
言い換えれば、経営の良さを峻別する力量を養うと良いです。
受験者される方は試してみてください。