新型コロナ危機の現状
今朝の日経によれば、東京ディズニーランドを運営する企業が人員整理に着手した模様です。
顧客に夢を与える為に従業員を大切にしてきた筈の大企業も、その理念を投げ棄てたようです。
政府系金融や公的保証付融資で、まず中小企業の資金繰りは手当され、一定の成果が見られました。
新型コロナは第二フェーズに入ったようです。
第一フェーズは公庫先行
拙ブログで危機を取り上げ始めたのは、2月末でした。
3月から日本公庫が先行して特別貸付を開始しました。
4月中旬に危機対応業務が実質開始し、5月から民間銀行の無利子無担保貸付が開始されました。
今回の融資を先導したのは公庫です。
初期には単独で迅速な貸付姿勢を示して他金融機関のお手本となりました。
時期が進むにつれ、公庫は協調融資を指導し始め、他銀行も後付けの協調融資というスタイルが取れました。
特に民間銀行に保証をつけた信用保証協会が公庫協調に理解を示したのが良い結果を生みました。
中小企業にとって、公庫と保証協会の協調が取れれば、鬼に金棒です。
第二フェーズは成長戦略
既に融資や劣後ローンが主導する時期は過ぎたと思います。
資金調達で資金繰を繋ぎ、多少とも従前売上が戻ったら、経営戦略を見直すタイミングではないでしょうか。
今一度自社は何を売る会社か問い直し、経営理念に立ち戻る事が必要です。
コロナ下での自社の存在意義を見出し、成長する戦略を立てる事が重要です。
その戦略に立てば、一番重要のものは従業員のはずです。
経営者は人員削減に手をつける前に、今一度根本に戻って欲しいものです。
このブログは、個人の見解であり、筆者が過去に所属した又は所属している団体の見解とは全く関係ありません。