地銀の再編
菅(すが)総理の就任は地方に影響を与える可能性があります。
早速総理が表明されたのは、地銀の再編です。
現在同一県に一行又は複数の地銀があり、再編となると取引先の中小企業への影響が否めません。
県域を超えた合併などがあれば、一時的に混乱もあり得ます。
利鞘縮小
地銀に限らず、銀行業の国内取引はマイナス金利の影響で利鞘が薄くなっています。
ネットバンキングなどのシステム投資だけを考えたとしても、規模を拡大しないと非効率だと言えます。
おまけに米国の格付け会社は、隙あらば引き下げようと狙っていると思われます。
リーマンショック直前のリーマン・ブラザーズの格付けをみれば、そのいい加減さは明らかですが、無視できないので厄介です。
地方の力学が変わる
地銀には他所に引っ越せないという頼り甲斐と地方の王としての迫力がありました。
広域ともなれば、地元色は薄まり、地方の融資力学は変化すると思われます。
中小企業にとって朗報なのか、地方を離れて久しい筆者には断定できません。
この力学の変化が何をもたらしてくれるか、注目したいところです。