感染症借り換え制度
中小企業向け特別貸付で、真水としての融資と並列して措置されているのが、借換制度です。
借換とは、新たな1口の借入をして、既往借入金を1口又は複数口まとめて返済するものです。
基本的には、資金増額効果はないですが、①弁済期間長期化と②無利子化が期待できます。
①複数の借入で約定弁済額が多額になっている場合、軽減効果が考えられます。
②実質無利子が適用されるならば、金利軽減も期待できます。
しかし、あからさまな金利軽減目的では、制度趣旨に反するかも知れません。
他にも制度上の注意点があります。
同種制度に限る
借換可能なのは、同種制度に限られるようです。
公庫には公庫、保証協会には保証協会保証付きのみが対象となります。
さらに細かい制度内訳があり得ますので、取引金融機関に確認が必要です。
弁済増額に注意
いくら弁済期間が長期化するとは言え、均等分割弁済する必要があります。
既に返済緩和している企業が借換すると、分割弁済せざるを得なくなり、弁済額が増えてしまうことがあります。
このような場合、借換はしない方が良いと思われます。
何れにしても借換に緊急性は少ないので、十分な検討が必要です。
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