手ぬるい資格マニアの存在理由

ストレート合格実績70%の筆者が、資格などを解説します。

コロナ借り換えの注意点

感染症借り換え制度

中小企業向け特別貸付で、真水としての融資と並列して措置されているのが、借換制度です。

借換とは、新たな1口の借入をして、既往借入金を1口又は複数口まとめて返済するものです。

基本的には、資金増額効果はないですが、①弁済期間長期化と②無利子化が期待できます。

①複数の借入で約定弁済額が多額になっている場合、軽減効果が考えられます。

②実質無利子が適用されるならば、金利軽減も期待できます。

しかし、あからさまな金利軽減目的では、制度趣旨に反するかも知れません。

他にも制度上の注意点があります。

同種制度に限る

借換可能なのは、同種制度に限られるようです。

公庫には公庫、保証協会には保証協会保証付きのみが対象となります。

さらに細かい制度内訳があり得ますので、取引金融機関に確認が必要です。

弁済増額に注意

いくら弁済期間が長期化するとは言え、均等分割弁済する必要があります。

既に返済緩和している企業が借換すると、分割弁済せざるを得なくなり、弁済額が増えてしまうことがあります。

このような場合、借換はしない方が良いと思われます。

何れにしても借換に緊急性は少ないので、十分な検討が必要です。

 

にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
にほんブログ村

f:id:tegowai_shikaku:20200318204850j:plain

 

このブログは、個人の見解であり、筆者が過去に所属した又は所属している団体の見解とは全く関係ありません。