ディスられた診断士
最近有名経営者が中小企業診断士を「クソ」資格と表現され、話題になっていました。
名刺に診断士と入れている人を気に入らないご様子です。
どうやらその方は、診断士の資格を取ってないようです。
どうも資格そのものより、診断士の活動を批判されていると思われます。
診断士の歴史
筆者の雑駁な理解では、診断士は高度化事業等の診断の為の公務員向けの資格としてスタートしています。
中小企業は遅れているから、官が「指導」してやろうという発想です。
その後民間に開放されて、筆者のような民間人でも受験できるようになりました。
診断士制度の生い立ちから、診断士の実務には「診断」と言いながら「指導」、「助言」といいながら「指示」のような官尊民卑が漂っています。
診断士合格者の中には官僚もいらっしゃいますが、これを民間人がやるのですから、根拠のない「上から目線」感がぬぐえません。
経営者は自由だ
経営者は自由ですから、コンサルタントに頼る頼らないは自由です。
コンサルに診断士資格は必須ではないので、診断士を選択しないのも当然ありだと思います。
むしろ一般に経営者は以下のような理由で診断士は排除する方もおられます。
①経営に口を出されるのが嫌い
②経営したことが無い人の話は聞かない
③会社のことは自分が知っているから診断など不要
④指導するなどと偉そうに言うな。支援など不要だ
⑤役所に関与されるのは嫌だ
⑥そもそも大企業なので支援策に関係がない
それでも必要性はある
経営者の中には、鵜の目鷹の目で意見をもとめている方もおられます。
新たな経営には、新たな切り口が在ってよいと思っています。
診断士的な助言も役立つ場合があると信じています。