現在の手持ちスキルを棚卸
診断士2次への戦略を立てるにあたって、出題分野の概要を把握する必要があります。
主に事例Ⅰが人事・組織論、事例Ⅱが商業、事例Ⅲが工業、事例Ⅳが財務です。
次に、ご自身の2次知識がどの程度あるのか棚卸をしてみることが有効です。
2次は難易度が高いので、1次とは異なる力配分が必要です。
1次では7科目に均等の労力を掛ければ、まずは問題なかったはずです。
2次は自分の弱点分野を早めに把握して、そこに労力を傾斜配分しましょう。
これで四つの事例各々60点以上取ることを目標とします。
マトリクスで見える化
筆者の昨年受験日時点の準備状況と結果を一覧表にまとめてみました。
事例Ⅰは、社会人として会社勤めしている方は、日々人事評価をしたりされたり、組織論を体感されているはずです。
高邁な学者の理論はさておき、体で覚えた実体験があれば、あまりハズレの解答は書かないと踏みました。
なので、過去解説テキストは少し手を抜きました。
職業訓練指導員の資格は気休めです。
資格ブログは、人事論というより、文章作成力として役に立ったかもしれません。
結果は73点で目論見通りでした。
事例Ⅱは、卸小売・サービス分野です。
因果性ブロックとは、経営事例をプロトタイプ化したもので、前回記事で説明しておきました。
筆者はマーケティングやプロモーション系の資格や勉強をしたことがありませんでした。
昨年は、たまたま因果性ブロックの準備が手厚かった旅館業が出題され、助かりました。
弱い分野でしたが、何とか目標の60点を超えました。
事例Ⅲは見分の少ない製造業でした。
既存知識も電気系に偏り、しかも電気系の改善はまず出題されません。
過去問開設テキストの力配分をマックスにしましたが、所詮付け焼刃に終わりました。
因果性ブロックのネタ収集にも苦慮しました。
付け焼刃でも1回は斬れると信じ、53点をなんとか死守できました。
筆者がもう一度受験するとしたら、生産管理のブロックを補強すると思います。
事例Ⅳは最も手を抜きました。
日商簿記2級があるので、6割取れるだろうとの軽い気持ちでした。
出題の後半部分は事例ⅠからⅢの対策が総合的に使えます。
少々舐めすぎて、6割に1点不足に終わりました。
2次は1点に泣く試験です。
「なめるな危険」とは此のことでしょうか。
ご自身で作成を
筆者の例を参考に、ご自身で知識の現在地を把握なさってください。
そしてご自身にとって正しい2次戦略を立案してみてください。
ご健闘をお祈りしています。