不合格者は千差万別だが、合格者は似ている
この記事は、今年の中小企業診断士初回受験者向けに作成しています。
初回受験者は現在までの勉強時間は少なかったし、1次試験までも少ないと思います。
しかし、ストレート合格者の勉強時間は皆短いので気にしなくてよいです。
筆者が同期ストレート合格者に話を聞いた範囲では、1次試験は当たり前の基本的なことをこなした方が殆どでした。
基本とはもちろん7科目の過去問とテキストです。
「他の資格試験と同様、過去問とテキストをやれば十分」という声が多い気がします。
模試を受けた方もおられますが、そんなに回数はいっていないようです。
一方、不合格の方は数が多く、いろいろなパターンが有り得ます。
1次が固まる前に2次に手を出した方や過去問が不十分なのに模試を何度も受けた方など、類型化は困難です。
とにかく1次試験に関しては、過去問が初見で6割以上取れるかを検証することが基本です。
今から気を付けるのはバランス
今年の受験者の方にお勧めしたいのは、試験範囲の過去問とテキストをバランスよくこなすことです。
もしまだ不十分なら、模試を受ける時間で7科目の過去問をさらったほうが良いと思います。
もう過去問をやり尽くした方は、新しい問題に望むのも良いかも知れません。
筆者の場合、過去問以外に手を出す時間的余裕はありませんでした。
勉強時間の無駄を排除
筆者の経験上、完全独学が最も時間効率が良いです。
模試やセミナー、勉強会と手を出せば時間を消失すると思わなくてはなりません。
未だ過去問とテキストが不十分な方は、そちらに専念しましょう。
また、資格業者のブログ等は心理的に混乱させられるものもあり、真に受けないか、読まないのが良いと思います。
とにかく時間的に取り返しがつかないことを避け、本来の勉強時間に充てましょう。
究極のモチベーション維持法は短期決戦
初回受験者は、短期決戦するしかありません。
あと1ヵ月程度なら、放っておいてもモチベーションは維持されます。
万一、また来年となったら、モチベーションの維持から始めねばなりません。
今年決めるつもりで頑張ってください。
最後は直前漬け
試験前日で勉強が完璧ということなど、普通有り得ません。
お勧めは、試験時間開始直前のテキストちら見です。
これで1~2問拾えます。
ファイナルペーパーとかまとめシート、草の地下茎のような図面を広げている受験者もいましたが、筆者は使いませんでした。
自分で作るなら、時間を消費するし、他人の作成ならテキストを読めば良いはずだからです。
試験前日までは極力時間と労力を節約し、愚直に過去問の弱いところをテキストでさらいましょう。
単純ですがゴールへの最短距離であり、王道だとおもいます。
王道を外すと困難な道が待っています。