2次受験前年までにやったこと
筆者は平成30年の中小企業診断士試験通過しました。
2次試験の勉強は1次試験の自己採点をするまでしませんでした。
但し、ここでいう2次対策はテキストと過去問を使用した通常の勉強を指しています。
受験の前年までに、資格対策とは少々違った積み重ねをしてきました。
今回はそれをご紹介したいと思います。
通常は理論に従う
一般的な診断士2次対策は、以下のような理論を勉強することが柱になると思います。
①経営理論や運営管理の手法を学び自分のものとすること
②理論を用いて、事例企業を分析すること
③分析結果をもとに対策を立案すること
④以上を回答欄に表現できるようにすること
以上のとおり実施することが、合格につながる幹線ルートだと考えるのが一般的かと思います。
先人の優れた理論を勉強することにより、正確な分析・判断と視野を広く保つことが可能になるはずです。
難点は、筆者のような頭脳が普通程度の者がやろうとすると、時間がかかるかゴールに到達できない恐れがあることです。
頭脳が優秀な方は、この王道を進まれるのが良いと思います。
愚者は経験に学ぶ
筆者は職業が中小企業の金融のため、理論の前に現場からスタートしました。
当然、診断士2次対策としてではなく、職業人として生きてゆくためです。
長年、多くの経営者の話を聞き、蓄積しました。
その中で、上手く行っている事例とそうでない事例を比較検討できるようになってきました。
そうすると、2次対策は以下の通りとなります。
①上手い経営手法を学び、自分のものとすること
②それを回答欄に表現できるようにすること
筆者の場合、①を診断士受験前年までに行い、②を1次試験後に行いました。
いうまでも無く、勝負を決めるのは①です。
②は単に技術的調整に過ぎないので、短時間で済みます。
理論と現場は車の両輪
以上のように診断士2次合格へのアプローチは二つあります。
両者は二律背反するものではなく、車の両輪のようにどちらも重要なものです。
特に診断士として活動するにあたっては、理論と現場感覚と両方が必要です。
受験に当たっては、どちらか自分の得意な方を強化して、合格後にもう一方を補うという考えで良いのではと思います。
診断士を受験される方のご参考になれば幸いです。