手ぬるい資格マニアの存在理由

ストレート合格実績70%の筆者が、資格などを解説します。

診断士ひとり不揃い検討会 事例Ⅰ

2次得点開示結果分析 
先日受領した平成30年中小企業診断士2次の得点開示結果を自己分析してみました。
これから2次を受験される方のご参考になれば幸いです。
 
2次必勝法 
巷でよく聞く2次必勝法は、他の受験者が書きそうなことを漏らさず記載する戦略です。
筆者は使いませんでしたが、有名参考書「ふぞろい」を参考に与件の取りこぼしを少なくするのが効果的とされています。
根拠は、合格人数が調整されるので、他の人と同じことを書いておけば救われるということらしいです。
 
2次の合格率は大抵20%前後です。
上位20%は、偏差値でいうと58と59の間にあります。
しかし、人と同じことを解答したら、偏差値はほぼ50となります。
偏差値で8~9の乖離があるため、筆者はこれでは合格する筈がないと考えました。
そのため人並みの与件抽出に加え他の人が書きそうにない独自見解を加味した解答を心掛けました。
反対に独自見解を押し込むあまり、与件が欠落した点もみられました。
以下はその検討結果です。
今回は事例Ⅰを取り上げます。
 
事例Ⅰ 73点(合格基準比+13点)
第1問 ニッチ市場をターゲットにしている理由
独自見解〉小規模市場だから複数参入可能→多少失敗しても傷が浅い。
〈欠落〉参入障壁。大手との競合回避。
 
第2問(設問1) BtoCをしなかった理由
独自見解技術の急発展→消費者ニーズ収集では対応不可→まだ市場に無い製品開発。
〈欠落〉経営資源の集中。
 
第2問(設問2) スポット売上と手数料事業の違い
独自見解〉スポットは、高額。手数料は低額。
〈欠落〉スイッチングコスト
 
第3問 組織改編の目的
独自見解技術情報の共有化→生産委託先との情報調整円滑化→新製品開発。
〈欠落〉後継者育成
 
第4問 技術者社員のやる気を出す方法
独自見解技術提案制度、カンパニー制、研究休暇制度、研究機関への留学制度。
〈欠落〉事業承継。
 
自己評価 
概ね独自見解が適切で、欠落も致命的でなかったため、13点の加点となったのではないかと思われます。
欠落を拾えたら、もう少し得点できたかも知れません。
筆者の仮説通り、人並みの与件抽出+独自見解付加が合格点を上回るための戦術としてよいと思われます。
次回は事例Ⅱを検証します。
 

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