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平成30年診断士1次試験経営法務ひとり反省会

経営法務が地雷科目といわれた今年 
筆者は平成30年8月4日と5日に中小企業診断士1次を受験しました。
診断士1次では、毎年難易度が科目により乱高下するようです。
今年難易度が急伸したのは経営法務と巷で言われています。
 
筆者使用のテキストの有効性、問題に対する感想、自己採点結果をまとめて見ました。
 
診断士用テキストの守備範囲 
今回の経営法務の問題数は25問でした。
筆者が使用したのはD社のテキスト「クイックマスター5経営法務」です。
このテキスト内容で今回の25問中正答にたどり着く事が出来たのは4問でした。
結論として、診断士試験用テキストを完全に理解しても合格基準の15問(60%)には及びません。
これはD社のテキストが悪い訳ではないと思います。
今回の問題から筆者が判断して、出題範囲が広くかつ深いので、1冊の本では元々対応不可能な為と思われました。
 
問題毎の感想と自己採点結果 
以下は問題と感想です。
◯は自己採点正答、×は誤答を示します。
 
問1 合同会社の性質問題。別の資格準備で、資本金を増やさずに出資出来ることを読んだ気がした。幸先よし。◯
問2 会社分割の簡易・略式手続。筆者購入テキストに表が有ったのに斜め読みしていた。×
問3 株主権利行使問題。この論点は初見だった。×
問4 有利発行問題。これは算数の比例問題ですね。計算すれば判ります。◯
問5 ゴードンさんはどなたか存じませんが、DCF法は将来のCF予測が困難だと筆者の過日ブログで指摘して置きました。普段から自分の頭で考えている方や筆者ブログを読まれた方は正答できたと思います。◯
問6 ベンチャー出資問題。あやふやでしたが、ハゲタカファンドが最もやりそうな選択肢を選んで置きました。◯
問7 減資問題。選択肢を良く読まなかった。×
問8 類似意匠。筆者は知財が苦手です。分からない。×
問9 特許実施。現場に当てはめた常識で解答。◯
問10 実用新案。自信を持って解答したのに。理解が浅かった。×
問11 不正競争防止法。試験時間直前にテキストを読んだら載っていた。クイックマスターよありがとう。◯
問12 立体商標。部分的にテキストに乗っていたが、理解不足。×
問13 パブリシティ権。権利の定義を知らない上に競争馬に引っ掛けられた。×
問14 国際商標。うろ覚えの知識から類推。◯
問15①② 英語問題。TOEIC710点(筆者の過去最高値)では不十分か。①×②◯
問16 時効問題。これを正解する為には民法の基本書と判例の理解が必要。筆者は2択まで絞り、後は勘に頼りました。◯
問17 保証契約。これがダメなら保証の意味ないという選択肢を選びました。◯
問18 ①② 著作権。筆者としては感が冴えていました。①◯②◯
問19 相殺適状。遡及する。相殺の基本。◯
問20 法定相続分。「呪われた一族問題」と言われた難問。兄弟姉妹に再代襲がないことと放棄は代襲原因ではないことは理解していたが、半血兄弟と全血兄弟はあやふやだった。そこを突かれました。
これを正答するには、例えば司法試験受験参考書「親族・相続」の完全理解が必要です。×
問21 指名委員会設置会社問題。筆者は日経が嫌いです。×
問22 有価証券届出問題。筆者は近い業界にいるので常識。◯
問23 オプトイン問題。これは確か筆者が最近取得した応用情報技術者のテキストで読んだ気がする。◯
 
自己採点結果 
以上の自己採点の合計は60点となりました。
科目合格ギリギリの点数です。
なので偉そうなことは言えませんが、診断士のテキストは参考程度に過ぎず、他資格の知識が無ければ、太刀打ち出来ないとの感想です。
法律の深い知識を問う問題と法務を離れた問題がありました。
幅広く、深い勉強が必要な模様です。
 

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