手ぬるい資格マニアの存在理由

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資格としてのMBAを調べてみた

MBAは学位

MBA中小企業診断士試験と比較されることがあります。

双方とも企業経営に関わる一定の知識を持った人が、単位取得または試験合格を持って、学位授与または大臣登録される事が似ています。

決定的に異なるのは、MBAは学歴だという事です。

あるビジネススクール(大学院)のホームページによると「学位」である事を強調されています。

 

資格としてのMBAを考える時に困ったことが生じます。

例えばサラリーマン又は士業が名刺に資格を併記しようとする場合、通例学歴を表示することは憚られるからです。

履歴書に記載する場合は別ですが、学歴をひけらかしているようで違和感があります。

 

しかし一般の事業会社などでは、MBAを資格と同列に評価する場合もあります。

かつて(場合によっては現在も)エリート社員を社費で米国に留学させ、幹部を養成した名残だと判断しています。

 

MBAには2種類ある

ウィキペディアや転職サイト、取得した知人からの情報の範囲でまとめてみました。

MBAは大学院修士課程のはずですが、認定基準が大きく2つあるようです。

①米国基準AACSB

こちらが本格的な様子です。

国内では慶應義塾大学ビジネススクールなどが認定取得。

入学のハードル高そうです。

②日本国基準(文部科学省)

一方日本基準というのもあるようです。

細かくは更に分けることが出来るようですが、省略します。

渡米するのでなければ、国内基準で大きく変わらない気がします。

日本ではMBAがあまり普及していませんが、勉学する事は良いと思います。

 

中小企業診断士試験とカリキュラムを比較

 MBAのカリキュラムの例は以下の通りです。

環境分析

②経営戦略

③組織戦略

④オペレーションマンネジメント

マーケティング

財務会計コーポレートファイナンス

ケーススタディ

⑧その他

重要なのは、科目を選択可能なことです。

平均的知識を得ることより、戦略的に学習を特化出来ると思われます。

 

一方、中小企業診断士試験では以下の通りです。

1次試験

経済学

財務会計

経営法務

企業経営理論

運営管理(オペレーションマネジメント)

経営情報システム

中小企業政策

診断士試験とは、かなり似通っています。

但し、MBAの選択科目によりますが、法務とIT、中小企業政策が希薄である可能性があります。

 

2次試験

組織戦略

商業

製造業

財務戦略

内容的にはMBAと大きく変わりません。

 

実務補習

企業診断3社

強いて言えば、MBAケーススタディに近いです。

診断士の対象は中小企業に限られます。

 

費用

筆者の場合、診断士取得に要した総費用(実務補習の経費・新調したノートパソコン含む)は50万円でした。

MBAの場合、ネット検索したところ100万円から300万円です。

圧倒的に診断士試験(実務補習15日含む)の方が安上がりです。

 

難易度

MBAの場合、聴取した人数が限定的ですが入学試験の倍率は3倍程度だそうです。

(文科省基準校の場合)

卒業率はわかりませんが、そんなに厳しいとは聞いていません。

診断士の合格率は4%〜5%ですから、圧倒的に診断士の方が難易度は高いと言えます。

 

資格としてのMBA

 MBAが資格として扱われるのは一部企業内であって、世間一般では学歴だと思われます。

自分が企業経営をする時に役に立つと思われますが、経営と資格は本来無関係です。

診断士は独占業務ではないけれど、士業として独立することも可能と考えると、資格としてのMBAの意味は限られます。

 

筆者は今のところMBAを取得する計画は、ありません。

 

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