政投銀コロナ融資2兆円記事
日経朝刊5面に小さく日本政策投資銀行の4月から9月のコロナ融資記事が掲載されました。
上期実績の公表には遅すぎるうえ、ベタ記事です。
これは何かあるとみて分析してみました。
やはりやる気はなかった
財務省及び中小企業庁・日本公庫のホームページによると同期間の件数実績は次の通りです。
政投銀 180件
商工中金 26,773件
日本公庫775,312件(中小事業と国民事業のみの合算)
件数実績で桁違いのやる気のなさと言ってよいと思います。
しかも、融資のうち日本公庫の損害担保を付したのは1件だけです。
政投銀は日本公庫の世話になるのを嫌ったのでしょうか。
これでは、やったアリバイ作りとみなされても仕方ありません。
記事解説
「日本政策投資銀行は」「新型コロナウイルス禍で打撃を受けた企業」向けの実行
→中小企業は含まれていません。
「ピークだった5月」
→ピークと言っても単月で40件しか実行していませんが。
「足元の資金需要は落ち着いている」
→9月単月の実行件数は21件です。
確かに落ち着いていますね。
政投銀ウオッチの理由
政投銀は、従前の危機の時も危機対応業務になぜか消極的に見えました。
大企業に資金需要は無かったのでしょうか。
中小企業には貸さないと明示していないのも問題だと思っています。
何度も主張していますが、中小企業にも門戸をひらくか、せめて大企業専門と明示するかして欲しいものです。
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