考慮する必要はない
令和2年の中小企業診断士2次試験では、問題文に異例の注釈がありました。
新型コロナとその影響は考慮する必要はないというものです。
この前代未聞の注釈が意味するものを検証してみました。
現実の社会経済を考慮する
この注釈が無かったら、新型コロナを考慮しても良いというのがその意味するところです。
もしコロナ影響を考慮するなら、インバウンドは消失しているし、島へのツアーはGoTo活用が必須となるでしょう。
これで判明したのは、解答においてコロナ以外の社会的・経済的条件は考慮する前提だということです。
これは、現実社会における現実企業も考慮に入れる事に繋がっています。
出題者・受験者・現実企業の三者関係
従来の「与件分析→因果にまとめて解答」の試験戦略は変更を迫られました。
正解の無いこの試験において、出題者・受験者・現実企業の三者間の均衡を取ることが正解との仮説を提示したいと思います。
出題者と現実企業の差、現実企業と受験者の差、受験者と出題者の差を認識し、その均衡を取ることが重要になります。
フローチャートの様な解答理論はもはや存在し得ないのではないでしょうか。
ナッシュかパレートか
もし3者の均衡を図るとしたら、手法はいろいろ考えられます。
ナッシュ均衡に落ち着くのか、パレート最適を目指すのか大きく二分されるでしょう。
どちらを選ぶかは、受験者の人生観・価値観によると思われます。
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