資格のテンプレ
資格マニアで中小企業診断士を取得した筆者が、診断士の難易度を分析しました。
他の資格と客観的に比較するために「資格のテンプレート」をまず作ってみました。
①難易度ランク
後述のランク表により相対的に設定してあります。
②同種資格の位置付
MBAという資格(学位)もありますが、近時は国内で取れるようになり海外取得と有難味が異なり、比較しにくいので除いてあります。
③合格率
4.4%の数字だけですと、Sランク(超難関)ですが、実態からAAAとしています。
合格率でランキングすると実態から乖離すると思います。
④合格基準
6割は普通ですが、診断士は記述の採点基準が全く分からないので、難易度を高めています。
⑤得点・受験回数
ギリギリ合格だと難易度は高く、1回で取得できれば低くなります。
あくまで受験者個人に依存します。
⑥勉強期間
短いほど簡単と言えますが、勉強をじっくりしたか否かもあるので、必ずしも比例しません。
⑦使用テキスト数・過去問集数
多いほど大変です。診断士は科目数が多いので難関と言ってよいと思います。
⑧試験日の曜日
平日が仕事のサラリーマンが受験する場合、試験日が平日だと事実上難易度が上昇します。
診断士は良心的な曜日設定でした。
⑨解答形式
論述式>記述式>口述式>マークシート式の順に難易度が高くなります。
難易度ランキング
資格サイトなどでは、多数の資格が網羅的に格付けされています。
とても便利なのですが、自分が取得してみた実感と乖離があることに気が付きました。
全部の資格を取得した人はいないでしょうから参考程度にしかなりません。
そこで作成したのが、自分が取った資格のランク表です。
Sランク(超難関)
Aランク(難関)
BBBランク(普通でかなり曲者)
BBランク(普通だが少し曲者)
Bランク(普通)
CCCランク(簡単だが少し曲者)
CCランク(簡単)
Cランク(超簡単)
自分で取った資格のみを評価してありますから、実体験の裏付けはあります。
難点としては、未取得の高難易度資格との相対評価が未了なことです。
時間を掛けて取得して来ましたので、最近の難易度が変動(難化)している可能性もあります。
もし、表中にご自身が取得された資格が御有りでしたら、診断士のランクと比較してみてください。
診断士は本記事掲載時点での最高難易度であることは、間違いありません。
難易度を超える困難度
診断士の難易度を決定するのには困難な要素があります。
筆者は取得していませんが、Sランク(超難関)相当の資格保有者(弁護士・公認会計士・税理士)が受験しても、一発合格は必ずしもできない現実があるからです。
一般に資格取得に必要な知識は、実務に必要な知識と乖離していることが多いと感じています。
資格は机上で勉強すれば取れると通例は言ってよいです。
ところが診断士の特に2次試験では、実務に近い考え方を要求されるところがあります。
この意味から診断士は、稀にみる実務型資格だと思います。
診断士は一筋縄でいかない相当な曲者資格でした。