最大が問題なのか
今年の事例Ⅰで、立て続けに「最大の理由」は何かと出題されました。
これに一部資格業者が金切り声を上げています。
よほど意表を突かれたのでしょうか。
この構造を分析してみました。
最大の理由を探すのは基本
記述式に解答するには、根本的な理由・要するに何なのか・肝は何か・根底のストーリーは何かを普通は考えます。
それから、第二、第三の理由を付加してゆくのが解答パターンだと思います。
「最大の」と問われたら、一番を解答し、二番目以降を解答しないだけのことです。
筆者は使ったことはありませんが、有料の業者ならそう指導していることが期待されます。
令和元年事例Ⅰ「主よ、みもとに近づかん」
第1問 メンテナンス事業が成功しなかった「最大の理由」は何か。
タイタニック号では、沈没まで楽団が讃美歌の演奏を続けていたそうです。
不成功の最大の理由は、破孔を塞ぎ浸水を食い止める方が先だったことです。
これを与件の言葉を用いて表現すれば良いと思います。
第5問 組織再編をしなかった「最大の理由」は何か。
過去記事で書きましたが、今うまく行っている組織は変更の必要はないです。
これだけを与件の言葉で装飾すれば完成です。
なお、受験者の視座によって最大の理由は異なるかも知れません。
それなりの論拠と説得性があれば、「最大」と言っても正解は複数有り得ると思います。
自分の信じる道を行けるかが問われているのだと思います。
もしかして
去年もこの時期に一部資格業者は「過去にない難問」などと喚き散らしていました。
自社で指導を漏らして誤魔化そうとしているように思えてなりません。
そうでなければ、「言ったとおりでしょ」と言うはずです。
業者は繰り返す。1年目は悲劇として。2年目は喜劇として。