手ぬるい資格マニアの存在理由

ストレート合格実績70%の筆者が、資格などを解説します。

平成29年度ビジ法1級ひとり反省会

準1級認定に終わる 
筆者は平成29年12月10日にビジネス実務法務検定1級を受験しました。
結果は、不合格となり、準1級には認定となりました。
今回のビジ法1級の問題概要と筆者の得点、事前準備の効果、感想を述べたいと思います。
 
全体概要と論証ブロック 
ビジ法1級試験は、午前2時間午後2時間で実施されます。
午前は共通問題2問、午後は選択問題(4問中2問)に解答しました。
出題は、一部の穴埋め記述式を除き、完全な論述式です。
解答用紙は、横罫線が入ったA4紙見開きが配られ、問題番号すら入ってません。
問毎に順番に論述を記入することになります。
 
この手の試験には、事前に解答文例を論点毎に記述したものを準備し記憶して、試験場で再現することが必要となります。
一般に「論証ブロック」などと呼ばれるものです。
これがないと論述式試験では往生します。
 
これを手に入れるには、資格スクールなどから購入するのが一般的かも知れませんが、筆者は資格業者に頼らないのが信条です。
なので、論証ブロックは自作することにしました。
自作なので、内容が正しいか確信が持てないことが難点です。
 
しかも別資格の電験三種合格からビジ法試験まで2ヶ月しか期間が取れず、論証ブロックは9個しか準備できませんでした。
ところが本試験で4個使用したので、ある意味効率的でしたが、大幅に準備不足で試験に臨んでしまいました。
 
以下は問題別の内容と感想です。
なお、合格基準は70%です。
共通問題1個人情報保護法 
筆者の得点27点(54%)
 
問1 オプトアウトなど
論証ブロックの準備が無く、他の資格試験の知識のみで解答。
ほとんど徒手空拳で対応しました。
これでは、得点が伸びないのも当然です。
1問目で不合格が確定したようなものでした。
論証ブロック使用0個。
 
問2 損害賠償請求(債務不履行不法行為使用者責任)
論証ブロックが複数当たり、最悪の低得点は免れました。
論証ブロック使用2個。
 
問3 個人情報漏洩
穴埋め問題でしたが、筆者の解答を書き写す時間的余裕はなく、自己採点は不可能でした。
論証ブロック不要。
共通問題2 詐害的事業譲渡と債権回収 
筆者の得点41点(82%)
問1 法人格否認の法理
問2 新設分割無効の訴え、詐害的会社分割
筆者の仕事と近い分野であり、日々第二会社に悩まされているので、合格水準以上の得点が取れました。
ビジ法1級は、法律知識と実務経験の相乗効果で得点出来る出題のようです。
出題範囲全般で、このレベルの準備が出来ないと合格できないことを知りました。
論証ブロック使用2個。
選択問題1 破産、集合債権譲渡担保、租税債権者との差押競合
筆者の得点23点(46%)
選択問題は、4問中2問を解答します。
これも筆者の業務に近い内容でしたが、ビジ法レベルの準備はしていませんでした。
租税債権者との競合も、「そこまで知らないよ」という出題でした。
解答用紙に「顧問弁護士の先生に相談する」と書きそうになりました。
論証ブロック使用0個。
選択問題2 商標権 
自慢ではありませんが、筆者は知財を学んだ事がなく、パスしました。
選択問題3 会社新設、M&A、事業譲受、業務提携
筆者の得点31点(62%)
この問題もパスしたかったのですが、解答する問題が無くなるので、やむなく選択しました。
他の資格試験(銀行業務検定など)の知識と試験場持込可の六法を頼りに解答しました。
論点を十分整理する実力は無く、試験時間最後の10分間は書くべき内容が分からず空費して終了時間を迎えました。
論証ブロック使用0個。
選択問題4 輸入総代理店契約 
問題文中の契約書は、英文でした。
ご親切に日本語で解答しても良いとの注釈がついていました。
筆者の実務経験上、英文契約は船舶分野で一度かじった程度です。
これはパスしました。
まとめ 
筆者の合計得点は122点(61%)に終わりました。
解答4問中、得点率7割以上が1問だけでは当然の結果です。
ビジ法1級を克服するには、論証ブロックを手当てする事と実務経験を積む事が必要のようです。
論証ブロックは、最低90個は要りそうです。
筆者の勉強ペースを勘案すると、準備期間は20ヶ月必要と見込まれます。
 
にほんブログ村 資格ブログへ
にほんブログ村