筆者は今年の電験三種で理論を科目合格し、昨年の電力・法規に加えて、残すは機械のみとなりました。
来年の試験で機械を取りこぼすと、電力・法規の科目合格が失効し、堂々巡りに入ってしまうので、何としても踏ん張らなくてはなりません。
機械科目で筆者が最も理解し難いのは、電動機です。
原因を考えてみましたが、筆者は誘導機と同期機の区別がわからないので混乱しているようです。
そこで、一度自分で作ってみれば良いとの結論になりました。
誘導機・同期機とも交流電源が必要です。
ところが、世間ではDC電源ばかりでAC電源はほとんど販売されていません。
(高価なものは除く)
そこで今回は、まず電源装置を作成してみることにしました。
1.単相か三相か
筆者の住居には、商用電源は単相しか来ていません。
電動機の電源としては三相が理想ですが、単相から三相を発生させるには、相当な回路設計が必要です。
たかだか実験の為にそこまではできず、単相としました。
2.出力電圧
電動機の回転に足りるかわかりませんが、安全面を考慮し12Vとしました。
3.回路構成
半導体を使用して、トランス無しにする回路もあるようです。
しかし電験三種の受験用ですから、変圧器を使い、正しい正弦波を発生する電源でありたいものです。
商用電源ーーヒューズーートランスーー出力端子という回路としました。
4.部品とその調達
・変圧器 複巻 容量12V×2A=24VA 電圧変動率不明 ¥1.500円
筆者は、20年振りに秋葉原で電子部品を求めました。
駅前が余りに変貌していて、筆者がかつて行きつけのラジオセンターへのルートを一瞬迷いました。
変圧器専門店店主と話して上記機種を購入しました。
・ヒューズ、ヒューズホルダー、ビス、ナット、熱圧縮チューブ、出力端子 合計約¥1,000円
同じく秋葉原の部品店を回り、調達しました。
・電源コード、ケース
筆者のIH炊飯器が故障し、ジャンクになったので、コードリールと筐体を流用しました。
ケースは金属が張ってあり、多少の磁気シールド効果が望めます。
しかも、少しぐらいの変圧器の温度上昇に耐えられそうです。
5.組立
流用したケースに部品をネジ止めし、ハンダ付けします。
6.完成
ケースを組立て完成です。
交流12V電源「本格かまど炊き」が出来上がりました。
※おことわり
痛ましい死亡事故も起こっています。
商用電源を使用した実験は、第二種電気工事士相当以上の知識を持って安全な範囲内で行いましょう。
筆者は第二種電気工事士免状と認定電気工事従事者認定証を所持しています。
実験は、自己責任で行って下さい。