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第二種電気工事士攻略法

平成26年下期に第二種電気工事士試験を受験し、一回で合格しました。

筆者の経験から得た、攻略法を公開します。

これから受験を検討される方のご参考になれば、幸いです。


1.筆記試験

○事前知識
電気に関する基礎知識があると、勉強を進めやすいです。

アマチュア無線や電子工作の経験でも足しになります。

○テキストを購入する
テキストは種類も多いので、書店で気に入ったものを選べば良いです。

筆者は、他の資格で馴染みのあるオーム社のものを使用しました。

技能試験の公表問題まで入っている本なら、便利です。

過去問題集も適宜購入します。

○勉強法
テキストを軽く一読し、過去問を進めます。

筆者は、無線従事者(一陸特)は保有していましたが、三相交流は全く馴染みがありませんでした。

正解出来ない問題毎に、テキストや解説を読み、ネットで調べて補強しました。

但し、深く理解しようとまではせず(できず)テキストに載っている公式を暗記して、過去問で慣らしました。

過去3年分(上期・下期)を1回転したら、試験日前日となりました。

最終的な過去問正解率は7割程度でした。

○試験日
過去問より難解な問題があり、少し焦りましたが、それは2・3問でしたから、無視しました。

○結果
合格。

合格ラインは6割です。

自己採点では、74点でした。

2.技能試験
○工具を購入する
指定工具のうち、筆者が所持していなかったのは、電工ナイフ・電工ドライバー・圧着工具でした。

これらをネットで購入しました。

指定工具以外では、P-956を購入しました。

メジャーを不要にする為に、P-956の青い柄に、先端から10センチおよび15センチ部分に目印を引いて置きます。

○電材を購入する
電工試験用の電材セットをネットで購入するのが、早いです。

コツは、電線量の少ないものを選び、不足したら、最寄りのホームセンターで追加する事です。

○動画を見る
ネットに良質な対策動画が多数あるので、繰り返し視聴します。

筆者は、特によっちゃん様にお世話になりました。

工具メーカーの宣伝動画も参考になりました。

○複線図を書く
試験問題は、単線図で示されます。

単線図を見れば配線できる方もいらっしゃるようです。

複線図を書くのは、試験時間を消費します。

また、図面を二枚見ることになり、どうも頭が混乱します。
 
ならば筆者もと思い、複線図省略に挑戦して見ましたが、無理でした。

そこで、考案したのが、重ねて書くことです。

単・複線図と名付けました。



写真は、実際の試験で筆者が作成したものです。

単線図のケーブルの左右に白黒を記入します。

3芯なら白黒赤とします。

スイッチ周りも被覆の色を決めます。

後は、色と色を結ぶラインを記入します。

この時、ジョイントボックスは考慮しなくていいです。

実際にジョイントボックス周りを結線していただくと、これで十分な事がわかっていただけると思います。


○結線の練習
最初は輪作りから始め、公表問題13種類を順次取り組みます。

必ず時間を計りながらするようにします。

最初は、70分以上かかりましたが、そのうち時間内に収まるようになります。

採点基準には全く影響しませんが、筆者は試験実施機関が公表する作品例のような、電線の長さまで揃えた完成度を目指しました。

作成の段取りがうまくなる上に、重大欠陥や軽欠陥を予防する事が出来るからです。

筆者は、公表問題を2回転実施しました。

○試験当日
12月試験だったので、冬季対策をしました。

具体的には、試験前の数日間ハンドクリームで手を保護した事と、試験会場に早めに到着して、工具を室温に馴染ませた事です。

試験開始後は、不要工具をイスの上に片付け、端材を一時的に入れる為に支給材料の入っていた箱を流用します。

実際の作業は、時間を5分余らせて終了しました。

○結果
合格でした。

事前に公表問題を2回練習しておけば、まず受かると言う事が実感でした。
 
 
※攻略法のまとめ
・他の電気系資格の取得と配線作業を経験しておくこと。
・テキストは、気に入ったものを選ぶこと。
・過去問の不明点は、深入りしない程度にテキストとネットで調べること。
・過去問3年分を対策し、試験直前の正答率を7割以上とすること。
・新問が出題されたら、捨てても良い。
 
・指定工具は購入すること。
・被覆を剥くのは、ナイフではなく、専用工具を使用することが良い。
・技能試験対策は、動画を見ることから始めること。
・複線図は書かず、重ね書きで済ませること。
・結線の練習は、時間を計りながらすること。
・作品は作品例のような完成度を目指すこと。
・公表問題は、2回以上練習すること。
 
資格のテンプレート 
筆者設定の難易度    Bランク(普通)
同種資格の位置付    第一種電気工事士≧認定電気工事従事者>第二種電気工事士
筆者取得回の合格率 筆記59.0%×技能74.2%=43.7%
合格基準                筆記60%、技能 欠陥がないこと
筆者の得点             筆記74%(自己採点)
合格までの受験回数 1回
勉強期間                筆記2ヵ月、技能2ヵ月
使用テキスト数       2冊
使用過去問集数       0冊(テキストで代用)
試験日の曜日          筆記技能とも土曜日
解答形式                筆記マークシート方式、技能 工具持参による実技

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