手ぬるい資格マニアの存在理由

ストレート合格実績70%の筆者が、資格を解説します。

アンチマネロンAML/CFTスタンダードコース試験攻略法

筆者は2022年8月にAML/CFTスタンダードコース試験を受験し、合格しました。
合格の為の攻略法を公開させていただきます。
 
これから受験される方のご参考になれば幸いです。
 
 
1.金融界で急浮上
AML/CFTスタンダードコースという、こなれていない名前の資格です。
AMLがアンチマネロンをCFTがテロ資金対策を意味します。
この資格は、唯一の道ではないようですが、今年度金融関係者の間で急遽「必須資格」となりました。
2021年8月FATF(ファタフ。又はファトフ)という国際政府間機関の巡回により、我が国のマネロン対策が審査され、そこで強化フォローアップ国認定という事実上の不合格国にされたことに端を発します。
外圧に弱い我が国のこと、筆者まで事実上の業務命令により取得させられることになりました。
 
2.難易度
まったく高くありません。
銀行業務検定の2級より遥かに簡単という印象でした。
但し50問も出題され、合格基準が7割なので、舐めると痛い目に遭うと思います。
万一の不合格を所属会社に知られないために、個人で申込んで受験するのが得策です。
 
マネロンなら登場するはずのOFAC(米国の機関)は、何故か問題集に掲載されていません。
なので、三菱UFJがOFACから違反を問われ、600億円の罰金を課された件などは出題されないようです。
この理由は筆者には不明です。
 
3.問題集
試験実施機関のきんざいが発行している「試験問題集」を使用しました。
というより、これしか参考書はありません。
きんざいも良い商売をなさっていますね。
必ず最新年度の版を購入するのが身の為です。
特に他の参考文献を追加する必要はないと思います。

 
4.対策方法
問題集115問を解き、正誤を記録します。
問題を解いて解説を読む方法で進めました。
 
実務対応については、知っていることがほとんどでした。
難易度が高いのは、歴史経緯・背景理念・根拠法令です。
この辺の正答率は50%でした。
筆者の場合、問題集を1回転した全体の正答率が71%でした。
このまま試験に臨んだ場合以下の結果が想定されます。
50問中5問程度、問題集外の出題を想定、(50-5)×71%=32問となります。
合格ラインが35問なので3問足りませんが、解説を読んだので正答率は上振れを予想、加えて試験当日受験会場まで問題集を読み、底上げを図ることにしました。
最小限の勉強量+安全率を勘案するとこの過去問正答率が最下限だと思います。
これ以上の試験対策は不要と判断し、試験当日を迎えました。
 
準備には1ヶ月間の土日の気が向いた時間帯を充てました。
総計15時間ぐらいだったと思います。
他の方のブログなどで一夜漬けの記事を読みましたが、勉強期間を3日にして各5時間勉強した方が身体への負担と集中力の継続時間を加味すると合理的です。
最小限の労力での合格は誰でも狙いたいものですが、最短日数での合格を必ずしも意味しません。
何日か勉強して見て、合格できる水準の正答率に達したら試験を申込むのが最小限を達成する方法です。
 
加えて蛇足ですが、金融関係者が受験されるなら、業界人の書いた記事を参照されることをお勧めします。
他業種の方は、資格および当局との距離感が異なるのでミスマッチが生じる恐れがあるからです。
 
5.試験当日
試験はCBT方式です。
受験場所は新宿センタービルを選択しました。
他にもCBTの会場は複数ありますが、広さと綺麗さを基準に予約しました。
会場設備は予想通り支障はありませんでした。
最大の注意点は、集合時間に遅刻しないことです。
CBT方式はなぜか遅刻にだけは厳しいからです。
 
早めに受付したら、早めの試験開始となりました。
問題は、問題集と同レベルかやや難しい難易度でした。
わからない問題が予想に反して8問あり、焦りました。
 
100分の試験時間ですが、問題文と選択肢をじっくり気味に読んだので、ほぼ時間を使い切りました。
PC画面の試験終了ボタンをクリックすると、即結果が表示されます。
筆者は78点で合格でした。
予定通り最小限の労力投下による、狙い通りの得点だったと思います。
翌日以降合格証明書をネット出力できるようです。
 
※攻略法のまとめ
・問題集を1回転解くこと。
・日々の実務知識を活用すること。
・問題集で正答率71%以上を確認しておくこと。
・集合時間に遅刻しないこと。
・試験直前に問題集の解説を読み返すこと。
・OFACは出ない。
・簡単な試験だが、落とすと業界では言うに言えない。
 

資格のテンプレート 
筆者設定の難易度    CCCランク(簡単だが、少し曲者)
同種資格の位置付    アンチマネロン・オーディター>アンチマネロン・オフィサー>スタンダードコース=生命保険コース=証券コース
筆者取得回の合格率 非公表
合格基準                70点
筆者の得点             78点
合格までの受験回数 1回
勉強期間                 1ヵ月
使用テキスト数        なし
使用過去問集数        1冊
試験日の曜日           随時
解答形式                 CBT方式

 

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