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政投銀の役割は診断士と似ている

連日の政投銀記事

本日の日経朝刊にまたもや政投銀に関する署名記事「政投銀、育成と救済の間」が掲載されました。

とうとう日経も論評に値する良記事を出して来たものです。

しかし、連日のように政投銀の擁護記事を書かねばならぬのは、余程まずいことがあるのでしょう。

論評していきます。

育成と救済2者択一なのか

政投銀は「かねて成長産業の育成のために投資」してきたのに、今般の二次補正で「資本性資金の供給」による「大企業」の「救済」を求められ、「銀行としての規律維持に苦慮している」

→日経の指摘の通り、救済としての資本性資金は、矛盾するところがあります。

成長が確からしいから弁済順位が劣後しても支援するのであり、救済目的でしたら与信した途端に不良債権化してしまいます。

政投銀には、育成と救済二者択一ではなく、救済企業を指導育成する高度な役割が課せられたものと思われます。

「政投銀」の「社長は」「当面は融資に注力する方針」

→お気持ちは判りますが、危機対応なら融資にも先程述べた高度な役割が存在すると思われます。

当面は、融資で大企業の資金繰りを支えることには賛成します。

診断士は診断と指導が一体

中小企業診断士制度は、もともと中小企業の高度化診断員を源流としています。

当初より、客観的な診断と育成指導は渾然一体となっていました。

まさに政投銀が果たすべきは、大企業の診断員の役割だと思います。

診断士のすべきことと似ています。

今回CP買取なし

「日銀」が「リーマン危機時にコマーシャルペーパー(CP)の買取を渋った結果、お鉢が回って来たのが政投銀」

→そうだったのですね。

教えて頂いてありがとうございます。

筆者はてっきり危機対応業務の増量剤として実施したのかと思っていました。

政府系ならやはり長期貸付を出さないと存在意義がありませんから。

乙です。

 

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