まるで日経との対話
今日の日経朝刊に「資金繰り支援持久戦へ」が掲載されました。
中小企業向けの特別貸付融資状況を客観的に報じると見せて、実は政投銀を擁護する記事です。
まさか筆者が連日、日経の政投銀擁護を批判しているためではないでしょうが、まるで応射されているようです。
無名な拙ブログなど関係者の目に留まるはずはないのですが。
公的融資決定10兆円
「公的融資決定10兆円」
→どうやって調べたのか知りませんが、企業にとっては結構な数字です。
欲を言えば、決定より実行をはっきりさせて欲しいところです。
「5月下旬までに」「日本政策投資銀行にも約2000件の申請があり、数千億円の融資を実行した」
→筆者の申込受付だけで実行していない批判に対し、時期を5月下旬とボカして実行額を断言してきました。
公庫・商中が6.6兆円+民間銀行2.3兆円+政投銀数千億≒10兆円ですから、政投銀の実行額は、0.6兆円前後と推定して置きます。
表にまとめられているのですが、何故か政投銀の承諾件数は「-」です。
「政投銀が大企業・中堅企業向けというすみ分けを超え」「取引のない企業から」「相談が来る」
→ 筆者の中小企業に貸さない批判に対し、政投銀の棲み分けを知らずに申し込んでくる中小企業が悪いとの論理のようです。
融資承諾率の推定
日経が論じて止まない融資承諾率を推定してみました。
色付き部分は、日経記事からの転記で単位を揃えたものです。
①政投銀の融資承諾額を0.6兆円と推定
②政投銀の1件あたり平均実行額を、4月実績の12件0.06兆円から0.005兆円と推定
③以上から、政投銀の融資承諾件数は120件と推定しました。
分かりやすくまとめるとこのようになります。
以上は、全て最近の日経誌面からの情報と財務省ホームページを基に作成しました。
「日本公庫の融資実行率は6割。マンパワーの不足や煩雑な手続きによる目詰まりがあるとされる」
→日経は、中小企業のために頑張っている日本公庫を自分の都合でいじめないで欲しいです。
何が不足しているのか筆者には不明ですが、目詰まりしているのは政投銀だけに見えます。
何度も申しますが、各機関の5月実績が出たら検証したいと思っています。
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